滋賀県は、農地の広さに比べて後背地の山林が十分ではなく、昔から水不足、水争いが絶えませんでした。長浜もその例に漏れません。そこで、50年以上前に、琵琶湖から水を汲み上げて、大きなポンプで約55メートルも上にある余呉湖に水を入れるシステムを作り上げました。そして、余呉湖から水路で長浜市内に広く水を流すことにより、水争いを減らしてきました。これは、驚くべき農業改革だと思います。そのシステムは今も脈々と受け継がれていますが、米食の減少や米価の下落等の状況下で、米から大麦や大豆等への転作が進んでいます。そして、今年、転作の一つである加工用トマトの収穫が近づいています。とても楽しみにしています。これは最近の農業改革の成果です。それにしても、琵琶湖の水を余呉湖に上げるシステムは素晴らしいので、長浜の子供たちには是非知ってほしいと思っています。



